新聞報道
中日新聞 くろしお版 2010年12月5日
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「木本事件のパネル展 熊野 犠牲者の追悼集会も」
■木本事件のパネル展 熊野 犠牲者の追悼集会も
熊野市で朝鮮人労働者が虐殺された「木本事件」の経緯などを伝えるパネル展と、犠牲者二人の追悼集会が四日、同市内であった。
主催した「三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会」によると、事件は一九二六年、木本トンネル工事現場で働いていた朝鮮人を日本人が刀で斬りつけ、それに対する抗議をきっかけに発生。住民や在郷軍人らが朝鮮人の宿舎を襲撃し、騒ぎを抑えようとした「相度さんと李基允さんを殺害した。
同市文化交流センターでのパネル展では、事件のあらましを年表や写真で紹介。
追悼集会は、木本トンネル近くの追悼碑前であり、会員や市民ら二十人が、冥福を祈った。
同市の朝鮮人労働者については他にも、太平洋戦争時に紀和町の紀州鉱山で三十五人が亡くなったとされており、五日に同町の追悼碑前で追悼集会が開かれる。
(鈴村隆一)
【写真】木本事件の経緯などを伝えるパネル=熊野市文化交流センターで
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