紀州鉱山の真実を明らかにする会

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紀南新聞 2010年3月30日
「35人の名刻んだ碑除幕 紀和の紀州鉱山 朝鮮人労働者を追悼」

 今年は日本が朝鮮半島を植民地としてから100年の節目。当時、数多くの朝鮮人が日本に強制連行され、各地で厳しい労働に就かされていた。同会によると、紀州鉱山では1940年から1945年までに、延べ1300人が強制労働させられ、少なくとも35人が亡くなったという。  【注】原文は、元号使用。  集会では黙とうの後、権五畢・在日本大韓民国民団三重県本部長、朴三浩・在日本朝鮮人総聯合会三重県地方本部元副部長ら4人が除幕。35人の名前が刻まれた石を碑前に置き、遺族らのメッセージを読み上げた後、韓国伝統芸術研究員の金順子代表が伝統舞踊をささげた。
 紀州鉱山の真実を明らかにする会の金静美代表は、「故郷(こきょう)が判明したのは6人だけ。碑設置を新たなスタートとして、実態解明に努め、日本政府の責任を追及していきたい」などと、あらためて強い決意を示していた。
 建立する会では今後、毎年秋に同所で追悼集会を開くとともに、県や同市にも働きかけ、朝鮮人労働者のさらなる実態調査などを行う。

 【写真】追悼碑の除幕式
紀州鉱山の真実を明らかにする会