新聞報道
『中日新聞』(三重版) 2008年11月24日
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「強制労働の実態調査 熊野で鉱山跡や寺など視察」
太平洋戦争中に熊野市紀和町の紀州鉱山で、強制労働に従事した朝鮮人の実態を調査している八人が二十三日、同町の鉱山選鉱所跡や外国人共同墓地、遺骨が残されている寺などを視察した。
参加した金静美(キム・チョンミ)さん(59)らによると、紀州鉱山では強制連行された千三百人以上の朝鮮人が働き、遺骨の調査などから少なくとも三十二人が事故や病気で死亡したことが分かった。しかし、紀和町史や同町の鉱山資料館は朝鮮人労働者について触れていない。
金さんは「歴史的事実を隠してはならない。ありのままを市民に知ってもらいたい」と町史の書き換えや資料の展示を求めている。
また、八月には在日本朝鮮人総連合会県本部など三団体と協力して、「紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑を建立する会」を結成。亡くなった人の名前を刻んだ追悼碑の建立に向けて、熊野市と協議を進めている。 (鈴村隆一)
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