紀州鉱山の真実を明らかにする会

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『毎日新聞』(三重版) 2008年11月24日
朝鮮人強制連行
紀州鉱山跡を調査

 【熊野】
 1940〜45年まで朝鮮人延べ1300人が強制連行され約30人が亡くなったとされる熊野市紀和町の紀州鉱山跡の現地調査が23日あった。「紀州鉱山の真実を明らかにする会」が実施、会員ら8人が追悼碑建設のため、市と交渉中の建設予定地などを視察した。
 銅を採掘した紀州鉱山では第二次世界大戦中、東南アジアで捕虜となった英国人300人が送られ、うち16人が死亡したことが知られている。その一方で朝鮮人労働者のことは未解明な部分が多い。
 この日、参加者は市鉱山資料館のファイルに同会の会報をとじ、来場者が閲覧できるようにしたほか、英国人の展示コーナーで「朝鮮人の展示物も併設してほしい」と求めた。英国人を祭るとされる外国人墓地で会員らは、「朝鮮人も埋葬された可能性が高い」とし「発掘調査をしてもらいたい」と語った。  【汐ア信之】

紀州鉱山の真実を明らかにする会